クラフト家具と暮らそう!

11月のＩＦＦＴインテリアライフスタイルリビング展の準備は、
なかなか着地点を見つけられないままに、
どんどんやることだけが増えてきてる。

カタログ製作も然り。
今回、小物などの写真を撮りなおすことから始めたから、
とんでもなく膨大な写真の量になってしまって、画像の加工処理に忙殺。
ただただひたすらに、後悔している。
でも、この手作り感が我が社っぽいのであって、
そんな小さな木工所の、ちょっとした世界観が展示とともに伝われば良いのですが。
と、残りの準備期間でどこまでできるか、トライアル中。

はてさて、ここのところ立て続けに、
古いものの修理とか、リメイクとかの依頼が続いている。
その中でも、昔の名器と言われるようなスピーカーを預かることが増えてきた。
思うに・・・
独身時代、オーディオにはまった団塊の世代近辺の方々が、
仕事をリタイアされた後、また、かつての青春を共にした趣味の世界に帰ってきて、
あの時買ったスピーカーを久しぶりに鳴らす日々の中で、
時間とともに劣化してしまった大事な相棒のボディを、
再びきれいにオーバーホールしたいと思って持ってくるんだろうなぁと。

傷みや劣化の具合はモノによってさまざまだけれど、
かなり・・・いやいや、
すんごく見違えるようになってオーナー様のもとに帰って行くスピーカーを見ていると、
木製品の正しい、そして幸せなあり方を痛感する。
願わくば、自分らの作ったものも、こういうふうに愛されて欲しい。

実は写真の組子細工も、スピーカーの一部。
前面のスピーカーネットが、組子になっているというシロモノ。
見る人が見れば、「ああ！あれだ！」っていう有名なスピーカーとか。
いろいろ傷みは多かったけれど、新品みたいになった。

そしてそして先日は、お客様邸から古い建具をお預かりしてきたので、
こちらは衝立に作り直す予定。
これもいろいろと手の込んだ作りで、
昔の丁寧な仕事はすごいなぁと感心する日々だ。

ＩＦＦＴインテリアライフスタイルリビング
2016年11月 7日（月）– 9日（水）
東京ビッグサイト