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2020年10月21日

共感しすぎる韓国映画の底力に唸る

心にドストライクすぎて唸ってしまう韓国映画、絶賛応援中の子役の名演技が光るアメリカ映画、ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞受賞の日本映画の3本、観ました。

82年生まれ、キム・ジヨン

共感しすぎる韓国映画の底力に唸る

コロナで「産後うつ倍増」というニュースあり。
これは、子育て経験のある女性なら誰もが苦しんだであろう時間の映画。

コロナでなくても孤立しがちな子育て中のママたちは、いつまでも改善されない現状に疲弊するサイレントマジョリティです。私もこの作品を見て、とっくに過ぎ去った子育て期間中のPTSDをはっきりと自覚しました。心の中に刺さったぶっとい棘が、いまだに抜けていないという現実。

間違いなく子供は、この世の何よりも大事なかけがえのない存在で、その子供の世話をし育てることは自分の人生で一番大事なミッションで、幸せだったし楽しかった。だけど、その分だけ抱える闇は深く、心が折れたこともたくさんあったなぁ。24時間臨戦態勢で命と向き合い、いつまでも何年間も緊張し続けてたあの時の自分、よくがんばったなぁ。そして、今まさにその現実と向き合ってる若いママたち!あなたたちは本当にがんばってて素晴らしい!

結婚して子供を生みましょう!とか、子供を預けて社会で働き輝きましょう!とか、そんなこと他人から言われたくない。みんな必死にがんばってる。子育てしてる女性にこれ以上何を望むの?女性が抱えてきた子育ての闇の負の連鎖を断ち切るためにも、社会が変わらなければ。手遅れにならないうちに早く気がついて!ってメッセージ、経験者こそ発信しなければ。

子供を社会でどう育てていくかを考えるためにも、すべての人に見てほしい映画。


ハニーボーイ

共感しすぎる韓国映画の底力に唸る

マネージャーとして、人気子役の息子が稼いだ金で生活する暴力的なアル中の父親と、そんな父親に振り回されながらも父に愛を求める息子の、2代にわたる負の連鎖と、そこで受けたPTSDからの更生を描いた、父親役・シャイア・ラブーフの自伝的作品。「82年生まれ、キム・ジヨン」とはまた別の、家族の葛藤の話です。子供が親から受ける虐待は、そこに愛情が絡んでいるほど自覚がないという大問題。無力な子供の、それでも親を信頼する素直さが悲しい。

何よりノア・ジュプ君です。ルックスもかわいいけど、演技も素晴らしい。次世代の大スターと言われているけれど、できることならスターにならず、ちやほやされることなく、決してドラッグやアルコールで道を踏み外すことなく、地に足付けた俳優でいてほしい存在。歴代の名子役が落ちた闇の沼に、絶対にはまりませんように!


スパイの妻

共感しすぎる韓国映画の底力に唸る

ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞受賞と聞いて、ミーハー根性で観賞しました。
キーワードの「スパイ」、戦前から戦時中の時代背景、どれも、「気持ちはわかるけど、惜しい!」。

ストーリーは面白かった。
蒼井優さんも高橋一生さんも、良かった。
セットも良かった。

だけど、どうしても衣装がキレイすぎるのが気になって気になって・・・。
汚れもなくシワ一つなく、襟元までビシッと芯が入っててアイロンされてる軍服、とか、真っ白いシャツとか真っ白いスーツとか、満州に行くはずの高橋一生さんの現代風過ぎる着こなし、とか、蒼井優さんの着てるワンピースがぴったりと体に合っていて当時の洋服らしからぬパターンとか、かわいい洋服のお手伝いさん、とか、終戦間近なのに、穴も開いてなくて擦り切れてもいない生成りの綿の寝間着を着てる蒼井優さん、とか・・・。
もっとリアリティのある描写だったら、物語に入り込めたかも。
731部隊をモデルにしたと思われる関東軍の、悪行の描き方もさらっとしすぎで印象薄だったのが残念。



Posted by フォレストビュー/いちかわ at 09:50│Comments(0)
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