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2021年08月23日

映画・まとめてレビュー

あっという間に8月も終わりですね。この夏のわが社は、大量の出荷&イベントが終了し、現在は、ご注文品の製作と並行して、今年後半戦の様々なイベント&展示会の準備に入っています。

さて、今日はちょっと一息、すっかりご無沙汰の映画レビューを、まとめてメモ。


ドライブ・マイ・カー

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前評判の高さから期待値もかなり高めでしたが、それをはるかに上回る密度に大絶賛です。3時間、全編を食い入るようにどっぷりと観ました。観賞後の印象は、映画を観た時より小説を読み終えた時に近い。それくらい、観る側も想像力を使う作品。

多かれ少なかれ、誰もが持つ「取り返しのつかない心の後悔」。私たちはそれとどうやって対峙すればいいのか?この、正解の無い、人には言えない苦しみを探っていく心の旅の話です。劇中劇「ワーニャ伯父さん」では、その向き合い方を言語化していますが、私には信じる神がいないので、共感度はいまひとつ。でも、主人公とドライバーが二人でたどり着いた着地点には、納得です。

大きな時間の中に、各登場人物の人生が太く流れて、それがところどころで交差して・・・本当にそこにある現実のように描かれた緻密な脚本。全編が静かに進むのに、目が離せない。こんな映画は、初めてかも。

現時点で、勝手に映画ランキング2021年、第1位です。


プロミシング・ヤング・ウーマン

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東京オリンピックでは、開会式スタッフだった音楽家が、高校生時代にかかわっていた「いじめ」を罪のカケラも無く武勇伝のように語っていた過去や、同じくスタッフだった元お笑い芸人が、昔のネタに不適切な笑いがあったことなどで、次々と辞任しました。この件は辞任だけに留まらず、ネットでも大炎上。これはまさにリアル「プロミシング・ヤング・ウーマン」的出来事!と、改めてこの映画の着眼点に拍手の気分です。

作品では、加害者の自己弁護と言い訳の常套句、「あの時はまだ子供だったから」とか、「今は反省してるから」という言葉では片づけられない被害者の心の傷や増幅する復讐心の恐ろしさを、まざまざと見せつけてくれました。

さらにちょうどタイミングよく起きた「河村名古屋市長金メダルかじり事件」
これも、この映画が問題としている視点とリンクしているように見えてしまう私。金メダルをかじることは「愛情表現だった」と言えば許されると思っていた市長と国民の意識の乖離。もし、その金メダルが20歳の若い後藤希友投手のものではなく、レジェンドの上野由岐子投手のものだったら?男性のアスリートのものだったら?はたして同じように金メダルをかじってたか?という事を考えると、「目上」だとか「目下」という、力関係の根拠無き立ち位置を深掘りしたこの作品のオリジナリティーに、唸ってしまいました。

アカデミー賞脚本賞受賞も納得、おススメです。


ブラック・ウィドウ

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大好きな女優、スカーレット・ヨハンソン。今回も切れ味抜群です!マーベル作品は、フェーズを重ねるごとにどんどん複雑になって、小ネタも増えて、初心者にはちんぷんかんぷん。でも、きちんと向き合って理解を深めていくと、ハマります。というわけで、現在、ディズニープラスで全作品を攻略中の私。

でも!この作品のいちばんは、何と言ってもフローレンス・ピューですよ。「ミッドサマー」の五月の女王の衝撃、「ストーリー・オブ・マイライフ / わたしの若草物語」での四女エイミーのかわいく憎たらしい感じ。それらを軽々と上回る今回のウィドウにびっくり!体の切れ味も抜群なのに、フローレンス・ピューらしさも健在。ハラハラドキドキの末にスカッと終了したと思ったら、まさかのエンディングに、物語の続きも気になって、◎です。


アメイジング・グレイス / アレサ・フランクリン

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アレサ・フランクリンは牧師の娘だったのですね。この映画は、教会で行われたライブのレコーディング映像を映画に編集したものですが、「ミサ」でもあります。

映画の一部、「アメイジング・グレイス」のシーン。(You Tubeを添付しました)
「Amazing(驚くべき)Grace(神の恵み)」と高らかに歌い上げる、この上なく幸せそうな顔を見て!これだけ聴けば、そのすごさがわかります。今まで聴いたどのアメイジング・グレイスでもない、アレサ・フランクリンの歌の破壊力。一観客として会場で観ていたミック・ジャガーの食い入るような眼差しも、印象的でした。




イン・ザ・ハイツ

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実在する移民の街、ニューヨーク・ワシントン・ハイツを舞台にしたミュージカル。

差別、不法移民問題、故郷への郷愁などなど、テーマがてんこ盛り。まだ何者にもなっていない若者の、モラトリアムな感じはよくわかりました。でも、前出の映画「アメイジング・グレイス / アレサ・フランクリン」に比べると、マイノリティの心の叫びが伝わりきらない。リアル(アレサ・フランクリン)とフィクション(イン・ザ・ハイツ)の差が、はっきりと出てる感あり。



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Posted by フォレストビュー/いちかわ at 10:02│Comments(0)映画
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