2013年11月11日
IFFTインテリアライフスタイルリビング・後記/その2

IFFT会期中、東京ビッグサイトのお向かいの会場では、
「2013国際ロボット展」というのが大々的に開催されていた。
そりゃーもうロボット展なんてのは
NHKのTVニュースでも取り上げられるほどの未来的な見本市だから、
そちらの会場の来場者の数がハンパ無くて、
お昼を食べに行くにしても、どの店も行列してしまっていて困ったほど。
さて私、オフィスビルに通うサラリーマン方とは、ほぼ無縁の日常なので、
ロボット展にご来場の、ダーク系色スーツを着て黒い鞄を持ってネクタイを締めている、
それこそ「ロボット的人種」を大量に目撃するのは久しぶりだった。
どの人も同じで、驚くほど見分けがつかなかった。
学生の就職活動のようなリクルートスーツが9割以上、グレーのスーツなんてのも、
ほとんどいなかったように思う。
ちょうどその時、インテリアの会場で、
2014~15年にかけてのファブリックの流行についてのレクチャーを聴いたのだけれど、
来年からの流行はその道のプロのお話し合いにより、
「テクノロジー系」と、「原点回帰系」の2本柱に決まっているらしい。
新素材を使って新しい技術でプリントしたり織ったりしたものと、
ウールとか皮革とかの100%天然素材を利用したクラフト、つまり手作業のもの。
これはまさに、「ロボット」VS「職人」だなぁ~と、しみじみ。
それにしても、ロボット人気もそうなんだけど、その性能たるやすごいのなんの。
で、
あーた、ルーティーンワークをさせれば完ぺきにこなしてくれるロボットが、
これからは大量に現場に出てくるわけですわなー。
そうなると、人間ができることってなに?ってな話になって、
つまるところロボットに勝つためには、クリエイティビティー(創造的なこと)しかないじゃん!
という結論になった次第。
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2013年11月10日
IFFT/インテリアライフスタイルリビング・後記/その1

11/6~8日まで
東京ビッグサイトにて開催いたしましたIFFTインテリアライフスタイルリビングは、
先日、盛会のうちに閉幕いたしました。
ご来場いただきました皆様、
ご成約いただきましたお取引先様、
お買い上げいただきましたお客様、
全ての皆様に、御礼申し上げます。
今後とも市川木工を、どうぞよろしくお願い申し上げます。
***************
流通の変化とか、情報発信の変化とか。
いろんなことが変わるスピードが、一気に速くなった。
何十年も緩やかな一方通行の流れだったのが、
気が付くと急流に、あっという間に激流になったり、かと思えば逆流してみたり。
本流もあれば、支流もあるし、
合流したかと思えば、分岐もする。
そんな中、実はここ数年気になってる流れがあって、
今年、それが結構なボリュームに変化していた。
何かと言えば、それは源流。
今まで他業種の下請けだったり、OEMメーカーだったりしていた製造業が、
時代の流れから自らのブランドで商品開発をするようになっているのだけれど、
それが年々形になってきている昨今、
「クールジャパン」という旗印も手伝って、かなり洗練されてきた印象。
「なんか、会場全体に、垢抜けたものが多くなったね。」
と言った方がいらしたのだけれど、まさにそんな気持ちだ。
さて、そんな「源流」に所属している市川木工。
『小間の中は、全部自社制作の商品』というコンセプトは今回も変わらず、
大物の家具はもちろんの事、展示什器だって小物だって、
何から何まで自社製品で構成した。
大物から小物まで展示する商品数が多いから搬入も搬出も大変なんだけれど、
3メートル角の小間をぎっちり作り込んだ空間の評判は、ことのほか良かった。
オーダー家具メーカーをPRするために扉サンプルを壁面に並べ、
メインのキャビネットは前面に彫りの入った無垢扉付き。
3日間いろんな人に撫でられた扉は、
それだけでつやが出てきたようにさえ見える。

生産者の顔が見える農業というのが定着しつつある今、
製作者と消費者がつながってる生産の現場を広げていきたいと
強く思った3日間だった。
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2013年11月07日
IFFTインテリアライフスタイルリビング2013・開催中

IFFTインテリアライフスタイルリビング2013
東京ビッグサイトにて開催中、明日まで。
あまりの慌ただしさに、すっかりブログお知らせが停滞しておりました。
昨日よりスタートしたIFFT、見どころ満載ではありますが、
市川木工ブースもご好評いただいております。
搬入前日の夜中までかかったキャビネットは、
無垢の扉に施した彫りにご注目。
箱物家具は、無垢アリ組、無垢かまち組、フラッシュ、
3種類の制作方法をご紹介。
オーダーの際、ご予算に合わせた方法を選んでいただけると思います。
現品販売の小物は、Coppa Village(木の家)が今年も人気です。
昨日で半分近くが売れてしまいましたので、
ご希望の方は、お早めにどうぞ。
本日も、宜しくお願い致します。

東4ホール:静岡家具ブース内
小間No.01-176 (有)市川木工
皆様のご来場、心よりお待ちいたしております。
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2013年11月03日
会社案内、できました。

IFFTインテリアライフスタイルリビング2013
11/6より3日間、東京ビッグサイトにて開催されます。
というわけで、展示会用に発注した会社案内ができあがりました。
弊社のメイン事業は、オーダー家具製作。
販促用配布物はカタログというよりも会社案内的内容になっております。
ここ1年ほどの施工実績の中から、いろんなバリエーションがわかるものを載せました。
会場にて配っておりますので、ぜひご覧くださいませ。
実は私、小さいころから視力だけは良かったのですが、
そんな影響からか、最近小さな文字が読み辛くなるお年頃になってしまいまして…
ってなわけで、会社案内も大きめの字を使って文字数も少なくしてみました。
出来上がりは絵本?と、まあそういった類の物体になっていますが、
ざっくり弊社のやってることがわかっていただければいいな~と思っております。
準備も大詰め、本日も頑張りマッスル。

東4ホール:静岡家具ブース内
小間No.01-176 (有)市川木工
皆様のご来場、心よりお待ちいたしております。
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2013年10月31日
形見の箪笥
昨年、かれこれ20年近くお世話になっている美容師さんから、
古い箪笥の修理を頼まれた。
実は、家具の修理というのは手間がかかるもので、
さらには時代物であればあるほど部品も手に入らなかったりするから、
「空いた時間に少しづつの作業になるから、
どれだけ時間がかかっても良いなら引き受けます。」
と、言うと、「それでも結構」とのこと。
なんでもそれは、亡くなった父親の形見の箪笥なのだそうで、
ずっと自宅に置いておいたのだけれど、
修理できるなら人前に出してやろうかという気持ちになっての依頼だった。
さて、引き取って来た箪笥は、
ハッキリ言って、本当にボロボロだった。
すごく昔の品らしく、板は手ノコでひいてあるし、
箱は木で作った釘で組んであるし、金具は錆びて折れそうだし、
ところどころ欠けて穴が開いているしで
「はて?コレを一体どうすれば、きれいになるのだろうか?」と
思案するところからのスタート。
最初の悩みの種は金具。
「できる限り、現状のものを使って直してください」というオーダーだったから、
取り付けてある金具をはずす際も、折ったり曲げたり傷つけたりできない。
すでに無くなっている金具は新しいものを探さなければいけないのだけれど、
これがまた、廃業著しい業界だけあり、なかなか見つからない。
小さな金具の部品は、知り合いの作家さんに頼んで作ってもらい、
はずした金具は、きれいに塗装をしなおしてもらい、
無くなった金具の代わりに品を見つけるだけでも、数か月かかってしまった。
本体も、金具以上にやっかいで。
抽斗の中身の箱はすでに崩壊寸前だったので、桐で作り直し。
前板は、現状の品を削り直して使用。
本体は、穴の補修と補強を施し組み直し。
日常の仕事の合間を見ての作業だったから、忙しいときには手が出せず、
そんな日々を送っていたから、一年くらいは預かっていたと思う。
それでも「いいよいいよ、いつでも。」の言葉に甘え放題で、完成はのびのび。
それでも。
ようやく昨日、納品できた。


これが、預かって来た時の状態。
本当の、ぼろ箪笥。


で、こっちが修理後。
見違えるほどキレイになりましてん!

新品のようではありませんか~~~(ToT)/~~~
想像以上にキレイになって、えがっだ。

IFFTインテリアライフスタイルリビング2013
東4ホール:静岡家具ブース内
小間No.01-176 (有)市川木工
皆様のご来場、心よりお待ちいたしております。
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古い箪笥の修理を頼まれた。
実は、家具の修理というのは手間がかかるもので、
さらには時代物であればあるほど部品も手に入らなかったりするから、
「空いた時間に少しづつの作業になるから、
どれだけ時間がかかっても良いなら引き受けます。」
と、言うと、「それでも結構」とのこと。
なんでもそれは、亡くなった父親の形見の箪笥なのだそうで、
ずっと自宅に置いておいたのだけれど、
修理できるなら人前に出してやろうかという気持ちになっての依頼だった。
さて、引き取って来た箪笥は、
ハッキリ言って、本当にボロボロだった。
すごく昔の品らしく、板は手ノコでひいてあるし、
箱は木で作った釘で組んであるし、金具は錆びて折れそうだし、
ところどころ欠けて穴が開いているしで
「はて?コレを一体どうすれば、きれいになるのだろうか?」と
思案するところからのスタート。
最初の悩みの種は金具。
「できる限り、現状のものを使って直してください」というオーダーだったから、
取り付けてある金具をはずす際も、折ったり曲げたり傷つけたりできない。
すでに無くなっている金具は新しいものを探さなければいけないのだけれど、
これがまた、廃業著しい業界だけあり、なかなか見つからない。
小さな金具の部品は、知り合いの作家さんに頼んで作ってもらい、
はずした金具は、きれいに塗装をしなおしてもらい、
無くなった金具の代わりに品を見つけるだけでも、数か月かかってしまった。
本体も、金具以上にやっかいで。
抽斗の中身の箱はすでに崩壊寸前だったので、桐で作り直し。
前板は、現状の品を削り直して使用。
本体は、穴の補修と補強を施し組み直し。
日常の仕事の合間を見ての作業だったから、忙しいときには手が出せず、
そんな日々を送っていたから、一年くらいは預かっていたと思う。
それでも「いいよいいよ、いつでも。」の言葉に甘え放題で、完成はのびのび。
それでも。
ようやく昨日、納品できた。


これが、預かって来た時の状態。
本当の、ぼろ箪笥。


で、こっちが修理後。
見違えるほどキレイになりましてん!

新品のようではありませんか~~~(ToT)/~~~
想像以上にキレイになって、えがっだ。

IFFTインテリアライフスタイルリビング2013
東4ホール:静岡家具ブース内
小間No.01-176 (有)市川木工
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2013年10月30日
IFFTは、来週開催です

IFFTインテリアライフスタイルリビング2013
来週の水曜日、11/6から開催されます。
弊社は、オーダー家具および木工製品の製作所です。
多様なお客様のニーズにお応えできるよう、
いろいろなバリエーションの展示を準備中。
今年は例年とは趣向を変えて、ガーリーな新作もあります。
東4ホール:静岡家具ブース内
小間No.01-176 (有)市川木工
皆様のご来場、心よりお待ちいたしております。

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先日、子供らの洋服を買いに、某ファストファッション店へ行った。
冬物衣料なのに、どれもこれも安い。
デザインは豊富、形だって、悪くない。
だけどみんな、
素材が悪いし縫製も雑なのだ。
どの生地も織糸は弱々しくて、一見厚地風の生地だって番手は低い。
いろんな工程が端折られて、作りはどれも大雑把。
遠くから見た時と、近くで触った時のギャップが激しい。
そんな洋服を山ほど見ていたら、ふと思い当たることがあった。
日本は、いろんなものが豊富にある国にもかかわらず、
近年、素材感覚に乏しい人が増えてきているように思うのだ。
情報としての「良い」は知っているけれど、
感覚としての「良い」を知らないのでは?
本物みたいなフェイク(偽物)は知っているけれど、
リアルな本物が持つ良さの意味がわからないのでは?
値段ばかりを追い求めていると、
見えなくなるものがあるなあと、ふと思った。
そんな事を考えながら、本日も展示会の準備に励んでおります。
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