2014年12月02日
IFFTインテリアライフスタイルリビング2014・後記 その2

とにかく最近の地場産業は、
どの産地もすごく面白い取り組みをしている。
毎年この展示会では、それぞれの産地が大きなスペースを取って、
その土地の地場産業をPRするようなブースが設けられるのだけれど、
今年はさらにそれが充実してきた感あり。
我が静岡県も、静岡県家具工業組合とともに静岡県がブースを設営し、
県産材を使用したプロダクトを中心に展示していたのだけれど、
それと同様いろんな土地のいろんな産業が、
昔からの技術を使って、新しい切り口で開発した商品を提案していて、
それがすごく新鮮だったし、刺激的だった。
そんな中、異業種の職人さん等と知り合うきっかけを持てるのもこの展示会の良いところなので、
とても気になった他産地の何名かの方々と名刺交換させていただき、
今後の商品展開で叶うならば、コラボさせていただきたい旨を伝えたりした。
それぞれがそれぞれの土俵で、まだ見ぬ新しいものへの執着と希望を持って進んでいるパワーは、
その昔、個人個人の職人レベルで完了していたのが、今、産地というパッケージとなりつつある。
今度は、産地同士の技術を合体させることで、日本という大きなパッケージとなるのでは?と、
そんな夢も膨らむ職人の技なのだ。
その一方で、デザイナー主導の商品開発は、終焉を迎えた感あり。
一時期もてはやされた「デザイナーの〇〇氏デザインによる製品」という商品群は、
デザイナー氏の個人作品の域を出られないものが多く、
そこから先の、「消費者の物欲を刺激する商品」という新しいマーケットを作るまでには至らなくなった。
これは今、世間で多く叫ばれている、「資本主義の終焉」とすごく似ていて、
その昔、手作業で行っていた工程に資本注入して機械を導入したら生産性が上がり、
莫大な利益が出たものが、どんどんまわりが機械化されてくると、
導入した設備ではもう、利益が出なくなってくる。
そのうちどんなに設備投資しても、それを回収できなくなるのといっしょ。
その昔、職人の勘とセンスと伝統で作られていた生産現場に、きちんとしたコンセプトを立てて形を整え、
新しい価値観を付加する手法(デザイン)を導入することで、新しいマーケットを獲得してきた開発方法は、
デザイナーズブランドブームをもたらし、一世を風靡したのだけれど、
日本中に流通する数多の商品のデザインレベルがとても高くなった今、
デザイナー氏のセンスだけで勝負するデザイナー主導の商品開発では、
消費者を振り向かせるのはとても難しくなった。
私は決してデザイナーを否定しているわけでは無いし、
デザインとは必要不可欠のツールということも重々承知の上で言わせていただければ、
それが万能薬のように売り上げに直結する時代では、もはやない、ということ。
何かが終わって、何かが始まる予感をビンビン感じた今年のIFFTだったのだ。
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2014年11月30日
IFFTインテリアライフスタイルリビング2014・後記 その1

11月28日(金)をもちまして、
3日間にわたり東京ビッグサイトにて開催されました
「IFFTインテリアライフスタイルリビング展」
無事に全会期終了致しました。
期間中、本当に多くのお客様にご来場いただきましたこと、
お取引先様、ご新規様等、多数お買い上げいただきましたこと、
誠にありがたく、厚く御礼申し上げます。
今後とも、市川木工をよろしくお願い申し上げます。
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IFFT閉会後、各社入り乱れての小間の搬出&撤収を完了した後、
帰路途中では事故渋滞に巻き込まれながらも、夜中になってようやく静岡についた。
実のところ、
「ああ・・・、ホントにホントにホントにホントに・・・乗り切れてよかった・・・」
というのが本音の3日間(搬入も含めると、4日間)だった。
怒涛のイベント月間となった年末。
その、最初にして最大のイベントがこの、IFFT。
例年、大きな展示会に向けての準備では、事前の準備にぬかりが無ければないほど、
かなり前向きに展示会に飛び込んで行けるのだけれど今回は、
搬入の3日ほど前までとても大がかりな物件の納品&施工を抱えていたため、
ついつい展示会の準備の方が後回しになりがちで、ずーっとずーと焦っていたのだ。
それでもいざ会場にて小間を仕立ててみたら、我が社のカラーもそれなりに感じられて、
プレゼンテーションしやすい空間に仕上がった。
さて、実際の商売の方では、ここ1~2年、新しい流れがあったのが、
今回は随分と顕著になって現れた感あり。
キーワードはもちろん、「メイドインジャパン」
でも、日本製であれば良いのか?といえば実はそれだけではダメで、
そのメーカーやら製作者やらの個性というか秘技というか、つまりは、
「誰もらやらない。誰もできない。誰もやりたくない。」という独自のエッセンスの有無が、
非常に大事になった。
お客様は、一体我が社のどんなところに目をつけてブースにやって来たのか?とか、
どうしてこの商品を買おうと思ったのか?とかを事細かく見ていると、
そこには確実に、他のメーカーではやらないだろうなーと思うことが、あったりするのだ。
自分の匂いは自分ではわからないんだよなー。
それが「くさい」のか「いい匂い」なのか教えてくれるのは、やはり他人だ。
そんなわけで今回も、我が社の「ここが好き。」とか「ここに感心する。」というポイントを、
何人かの方から教えられた。
それはすなわち、自分らが過去から受け継いできたものだったり、
土地柄(静岡産)だったり、もっと小さい単位では作者そのものだったりするわけで、
全てが内面から出てくるもので、決して外から付け足したものではないということが、
よーくわかった3日間だった。
(つづく)
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2014年11月27日
IFFTインテリアライフスタイルリビング展/2日目

IFFTインテリアライフスタイルリビング展、本日2日目です。
昨日は多くのお客様にお越しいただき、誠に有難うございました。
現品のCppa Village は、残数わずかとなっております。
ご希望のお客様は、お早めにどうぞ。
本日のご来場、心よりお待ち申し上げております。
2014年11月26日
IFFTインテリアライフスタイルリビング展/本日より開催

大変ご無沙汰しております。
皆様お元気ですか?
ほぼ日更新を心がけていたブログのはずが、
怒涛の忙しさの11月となり、パソコンに向かう時間も激減!
そんなわけで、展示会アナウンスもおざなりになってしまった次第です。
そうこうしているうちに、あっという間に展示会日程となってしまいました。
そんな昨日は雨の中、一日がかりで搬入を終了。
今回も大物から小物まで、ごっちゃりと並んでおります。
静岡ブース内、緑色の壁の小間が目印。
アイキャッチに、花膳をどどん!と並べてみました。
IFFTインテリアライフスタイルリビング展は、
本日より3日間、東京ビッグサイト西ホールにて開催です。
(昨年までは東ホールで行われていたこの展示会、
今年は西ホールになっておりますので、お間違え無く。)
皆様のご来場、心よりお待ちいたしております。
2014年11月19日
近況など

いよいよ怒涛の年末シーズンに突入したので、
毎日気にはなって入るものの、なかなか更新できなかったブログです。
皆様、お元気ですか?
まずは、大変遅くなりました御礼を。
10/23~11/3に出展いたしました駿府楽市企画展「楽しい木工品展」
多くの皆様のご来場、並びにお買い上げいただきましたこと、
厚く御礼申し上げます。
お買い上げ頂きましたお客様おひとりおひとり御礼申し上げた気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。
なお、駿府楽市では12月1日から一か月間、
市川木工コーナーを設けての販売を予定中。
こちらの方も、どうぞよろしくお願いいたします。
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さて。
写真は、ただ今お世話になっている物件に納めた、
ウォールナットとチェリーのTVボード。
調和のとれた室内をしつらえるというのは、
いろんな職人さんの技をまとめるオーケストラのようだなぁ…
そんなふうに思える今回の現場。
プレイヤーは人の音をよく聞きながら、
自分の音楽を見失わないように自己を表現しつつ、
この世界観をリスペクトして、
指揮者のコンセプトを現実のものにするんだよなーと。
リビングのこの一角は、
漆喰と、床と壁と、家具が一体になった感あり。
こういう現場はいつも新しい発見があって、とっても刺激になる。
最終納品まで、気を引き締め中。
そんな慌ただしい中だけれど、
実は「IFFTインテリアライフスタイルリビング展」までは、
あと一週間しかなくなってしまった。
なかなか準備に時間を割くことができない日々が続いたので、
ちょっと焦っていますが・・・
詳しいアナウンスは、こちらの方でしていく予定です。
どうぞよろしくお願いいたします。

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