2008年10月12日
芸術への道
学校ではただいま前期と後期の谷間で、
いわゆる「秋休み」です。(たった3日間ではありますが…)
先週末は成績表が出そろったわけで、
お子達は、それぞれの反省を胸に(?)後期はがんばると口をそろえて言っている状態です。
さて長女の友達が、思わしくなかった自分の成績を知り、
始めてまだ半年の楽器を高らかにかかげ、
「こうなったら、音楽の道で生きてやる!」
と宣言したそうな。
娘は、将来音楽家(ピアノ)になるために小さい頃(幼稚園)から親子で(まさに親子鷹、巨人の星)努力している方々の奮闘記と、その演奏の大人顔負けのレベルを知っているので、
その友人の突然の宣言に、
(じゃあ、こんなにのんびりしてる場合じゃないじゃん)
と、心配になったとかならなかったとか…。
さて、前置きはここまでで、私が言いたいのは、
「頭が悪いからという理由で、芸術に進路を決めてはいけない」
ということです。
あたまが良くても悪くても、芸術がなによりも好きならば、
将来その道で生活していく覚悟もできそうですが、
「絵だったら描けるかも〜。」というナメた考えの人は必ず挫折します。
昔、知り合いに、
「娘が突然美大に行きたいと言い出した。やめさせるにはどうしたらいい?」
と相談されたことがあります。
私は率直に、
「すぐにどこかの研究所(美大受験の予備校)の講習会を受け、
自分のライバル達のレベルを実際に見てみるのが良いのでは?」
と言いました。
一ヶ月後、その知り合いから、
「ありがとう。
講習会に行ったら、自分は全然太刀打ちできないとわかり、あっという間にあきらめた。」
と言われました。
本当に好きでやる気があればそのまま続けるところでしょうが、
ここであきらめたのなら、やはり好きではなかったんですね。
じゃあ、芸術が好きなら頭が悪くてもいいのか?と言うと、
そうでもありません。
私の通った学部は一次試験が学科で、ここで半分近くの人が落とされてしまいます。
晴れて学科をパスした人間だけが、実技を受けることができました。
後に大学教授に
「せっかく実技を勉強してきても、それを見てもらえないで落とされるのは、
ちょっとかわいそうなのでは?」
と聞くと、教授が言いました。
「あのね、みんなバカなんだよ。0点なの。
0点を落とすと半分になっちゃうわけ。
いくら実技が素晴らしくたって、そんなバカはいらない。」
目からウロコでした。
ちなみに0点が半分、0点からしばらくだれもいなくて、
数十点からほば満点まで、という得点分布なんだそうです。
さて、社会人になれば
「もっと勉強しとけばよかった〜。」
と思うのが人のつねで、数学が苦手な私は、
家具製作に三角関数がとても大事という事実を知り、
図面を描くのも四苦八苦という時期がありました。
まあテクノロジーの進歩でその私のアキレス腱を、
パソコンがおぎなってくれているのは、
不幸中の幸いとでも申しましょうか…。

いわゆる「秋休み」です。(たった3日間ではありますが…)
先週末は成績表が出そろったわけで、
お子達は、それぞれの反省を胸に(?)後期はがんばると口をそろえて言っている状態です。
さて長女の友達が、思わしくなかった自分の成績を知り、
始めてまだ半年の楽器を高らかにかかげ、
「こうなったら、音楽の道で生きてやる!」
と宣言したそうな。
娘は、将来音楽家(ピアノ)になるために小さい頃(幼稚園)から親子で(まさに親子鷹、巨人の星)努力している方々の奮闘記と、その演奏の大人顔負けのレベルを知っているので、
その友人の突然の宣言に、
(じゃあ、こんなにのんびりしてる場合じゃないじゃん)
と、心配になったとかならなかったとか…。
さて、前置きはここまでで、私が言いたいのは、
「頭が悪いからという理由で、芸術に進路を決めてはいけない」
ということです。
あたまが良くても悪くても、芸術がなによりも好きならば、
将来その道で生活していく覚悟もできそうですが、
「絵だったら描けるかも〜。」というナメた考えの人は必ず挫折します。
昔、知り合いに、
「娘が突然美大に行きたいと言い出した。やめさせるにはどうしたらいい?」
と相談されたことがあります。
私は率直に、
「すぐにどこかの研究所(美大受験の予備校)の講習会を受け、
自分のライバル達のレベルを実際に見てみるのが良いのでは?」
と言いました。
一ヶ月後、その知り合いから、
「ありがとう。
講習会に行ったら、自分は全然太刀打ちできないとわかり、あっという間にあきらめた。」
と言われました。
本当に好きでやる気があればそのまま続けるところでしょうが、
ここであきらめたのなら、やはり好きではなかったんですね。
じゃあ、芸術が好きなら頭が悪くてもいいのか?と言うと、
そうでもありません。
私の通った学部は一次試験が学科で、ここで半分近くの人が落とされてしまいます。
晴れて学科をパスした人間だけが、実技を受けることができました。
後に大学教授に
「せっかく実技を勉強してきても、それを見てもらえないで落とされるのは、
ちょっとかわいそうなのでは?」
と聞くと、教授が言いました。
「あのね、みんなバカなんだよ。0点なの。
0点を落とすと半分になっちゃうわけ。
いくら実技が素晴らしくたって、そんなバカはいらない。」
目からウロコでした。
ちなみに0点が半分、0点からしばらくだれもいなくて、
数十点からほば満点まで、という得点分布なんだそうです。
さて、社会人になれば
「もっと勉強しとけばよかった〜。」
と思うのが人のつねで、数学が苦手な私は、
家具製作に三角関数がとても大事という事実を知り、
図面を描くのも四苦八苦という時期がありました。
まあテクノロジーの進歩でその私のアキレス腱を、
パソコンがおぎなってくれているのは、
不幸中の幸いとでも申しましょうか…。

Posted by フォレストビュー/いちかわ at 09:03│Comments(4)
│芸術
この記事へのコメント
そうそう、大当たりでございます。私、Sよ!
中学生にもなると進路のこと真剣に考えるんだろうけど、
勉強できないから芸術系へ進むというのは単なる”逃げ”だよね。
好きでそちらへ進みたいなら理解できるけど、芸術やスポーツの
方へ進むにはやはり”センス”というものが備わっていなければ
きついんではないでしょうか?
なんだかここが”公の場”ってこと忘れてしまいそうなので
今日はここまでにしておくね。
中学生にもなると進路のこと真剣に考えるんだろうけど、
勉強できないから芸術系へ進むというのは単なる”逃げ”だよね。
好きでそちらへ進みたいなら理解できるけど、芸術やスポーツの
方へ進むにはやはり”センス”というものが備わっていなければ
きついんではないでしょうか?
なんだかここが”公の場”ってこと忘れてしまいそうなので
今日はここまでにしておくね。
Posted by 人魚姫のママ at 2008年10月12日 16:33
*人魚姫のママさん
そうそう、センス。
それがないと伸びないし、つらいよね。
勉強もセンス?するってーとどの道も厳しいねえ。
親としては見守るしかないのね。
芸術もスポーツも、将来の職業として考えなければ楽しいね。
いちばん好きなことは職業にしちゃいけないって、大人になるとよくわかるわ。
ここは“公の場”で、eしずおかブログはしずおか口コミサイトだけど、気楽にまたコメントしてねん♪
そうそう、センス。
それがないと伸びないし、つらいよね。
勉強もセンス?するってーとどの道も厳しいねえ。
親としては見守るしかないのね。
芸術もスポーツも、将来の職業として考えなければ楽しいね。
いちばん好きなことは職業にしちゃいけないって、大人になるとよくわかるわ。
ここは“公の場”で、eしずおかブログはしずおか口コミサイトだけど、気楽にまたコメントしてねん♪
Posted by フォレストビュー/いちかわ
at 2008年10月12日 21:14

勉強もセンスか・・・?多少はあるかもしれないけど、
芸術やスポーツより、勉強の方は努力すればなんと
かある程度まで達するんじゃないかな?
(スポーツはセンスの他に、体格も絡んでくるんだわ。)
ただ、あまり早くからというか、幼い頃から塾行ったり
してガリガリ勉強すると、本当にやらなければならな
いときに嫌になったりすることがあるよ。(体験談)
なので今は子供達に好きなことやらせちゃってる。
他にもやりたいことあるみたいで検討中。
困った/(-_-)\ 。 交換日記になっちゃいそう。
芸術やスポーツより、勉強の方は努力すればなんと
かある程度まで達するんじゃないかな?
(スポーツはセンスの他に、体格も絡んでくるんだわ。)
ただ、あまり早くからというか、幼い頃から塾行ったり
してガリガリ勉強すると、本当にやらなければならな
いときに嫌になったりすることがあるよ。(体験談)
なので今は子供達に好きなことやらせちゃってる。
他にもやりたいことあるみたいで検討中。
困った/(-_-)\ 。 交換日記になっちゃいそう。
Posted by 人魚姫のママ at 2008年10月12日 22:56
*人魚姫のママさん
ふふふ…、公開交換日記だね、楽しいじゃん。
スポーツは体格もっていうのはよくわかる。
某サッカークラブは入るのに試験があるけど、その中には親との面接があって、遺伝的要素を見るんだって聞いたわ、ホントかどうか知らないけどね。
私は独身時代デザイナーをやっていたんだけど、プロジェクトの発想の原点が子供の頃楽しかったことっていうのだったから、遊んでなかったらそれがわからないなあと痛感したわ。
ものを作ってると、あそびの大切さがわかるよね。
やりたいことはやらせてあげたいけど、お金もかかるから頭痛いよね〜。
ふふふ…、公開交換日記だね、楽しいじゃん。
スポーツは体格もっていうのはよくわかる。
某サッカークラブは入るのに試験があるけど、その中には親との面接があって、遺伝的要素を見るんだって聞いたわ、ホントかどうか知らないけどね。
私は独身時代デザイナーをやっていたんだけど、プロジェクトの発想の原点が子供の頃楽しかったことっていうのだったから、遊んでなかったらそれがわからないなあと痛感したわ。
ものを作ってると、あそびの大切さがわかるよね。
やりたいことはやらせてあげたいけど、お金もかかるから頭痛いよね〜。
Posted by フォレストビュー/いちかわ
at 2008年10月13日 06:55
