2008年08月03日
夏休みこども絵画講座/最終回

小学生のみなさ〜ん、夏休みの宿題進んでますか?
絵を描こうと思っている方も、沢山いらっしゃる事でしょう。
そんな小学生の皆さんにお助け講座、今回は最終回です。
今日のテーマは「色」です。
参考作品は、昨年の「なつやすみ読書感想画コンクール」にて、教育長会長賞を受賞した次女(当時小3)の作品。
最近の学校では、とんでもない事を教えています。
それは、
「色は2色までしか混ぜてはいけない。」
です。
なんということ!
混色は個人の自由、色数を制限するなんて、教師失格!
確かにあれこれと色を混ぜていくと、どんどん濁ってきて、最終的にはグレーになってしまいます。
学校では「色が濁ること」を嫌っているんですね。
でも私、「混色は3色目が勝負」と思っています。
どういう事かというと…
水を描きたいので、水色を作るには
青+白=水色
この時の分量は本人の自由。
(ただし、白に青を混ぜるようにしましょう。青に白を混ぜると、目的の色になるまでに、相当の絵の具を無駄にしてしまいますから。)
学校のルールではここでおしまいです。
でも、ここにちょっと赤を入れてみましょう。
量はほんの一滴。
すると、ぐっと色の深みが出ます。
2色で作った色は単純。
そこにほんの少し3色目を混ぜるだけで、色の味わいが出るんですね。
これは、2色の混色にも応用できます。
真っ赤な薔薇を描くには?
赤+ほんの少しの緑
これで絵の具の生の色ではない、真紅の薔薇になります。
はい、では今日のポイント。
①混色は3色目がいのち。一滴づつまぜてみよう。
です。
さて、とりあえず今回でお助け講座は終了です。
どれもこれも、子供達が毎年実際に制作していて感じたことばかり。
いわば我が家のルールですが、是非参考に、たのしい絵を制作してくださいね。
では

Posted by フォレストビュー/いちかわ at 08:47│Comments(6)
│子供
この記事へのコメント
すごいすごい!
海の底の部分などはとても大人ではかけない表現ですね。
ファンタジーがいっぱい詰まったすばらしい絵です。
こんな絵はもう大人はかけないんでしょうね・・・。
色のこと,さすがのご講義内容です。
知らなかったこと一杯です!
私も勉強になりました。
海の底の部分などはとても大人ではかけない表現ですね。
ファンタジーがいっぱい詰まったすばらしい絵です。
こんな絵はもう大人はかけないんでしょうね・・・。
色のこと,さすがのご講義内容です。
知らなかったこと一杯です!
私も勉強になりました。
Posted by Atelier Ms
at 2008年08月03日 10:13

*Atelier Msさん
すごいでしょすごいでしょ!
子供の絵は、ボーイソプラノに通じるものがありますよね。
期間限定のはかなさが。
頭で考えて絵を描くようになったら、こんなに面白い絵じゃなくなっちゃうもん。
「ご講議」などと言ってもらえると、なんだかおはずかしい。
私のたわごとでございました〜♪
すごいでしょすごいでしょ!
子供の絵は、ボーイソプラノに通じるものがありますよね。
期間限定のはかなさが。
頭で考えて絵を描くようになったら、こんなに面白い絵じゃなくなっちゃうもん。
「ご講議」などと言ってもらえると、なんだかおはずかしい。
私のたわごとでございました〜♪
Posted by フォレストビュー/いちかわ at 2008年08月03日 14:20
きれいな絵ですねぇ! すごい海の底!
そして勉強になりました♪
ワタシも子供の頃に聞いていたら。。。(笑)
でも、毎年何かしら賞をいただいてるんですね。
ウチには全くありえない事でして。
ワタシの言う事は聞かないから、ウチでご講義していただきたいわ。
そして勉強になりました♪
ワタシも子供の頃に聞いていたら。。。(笑)
でも、毎年何かしら賞をいただいてるんですね。
ウチには全くありえない事でして。
ワタシの言う事は聞かないから、ウチでご講義していただきたいわ。
Posted by chico at 2008年08月03日 14:45
*chikoさん
まあ、勉強になりましたか。
では、子供だけでなく母も是非お絵書きしてみてね♪
賞をもらったのはたまたまですよ。
おととし最高賞をもらったので、ディフェンディングチャンピオンがトライしないのはまずいんでないの?という話になり、応募したまでです。
多分審査員との相性がいいんでしょうね。
ちなみにわたくし子供は3人おりますが、子供扱いは苦手。
わたしの直接講議だと、子供ドン引きの可能性あり。
まあ、勉強になりましたか。
では、子供だけでなく母も是非お絵書きしてみてね♪
賞をもらったのはたまたまですよ。
おととし最高賞をもらったので、ディフェンディングチャンピオンがトライしないのはまずいんでないの?という話になり、応募したまでです。
多分審査員との相性がいいんでしょうね。
ちなみにわたくし子供は3人おりますが、子供扱いは苦手。
わたしの直接講議だと、子供ドン引きの可能性あり。
Posted by フォレストビュー/いちかわ at 2008年08月03日 20:18
とても楽しかったです。さすが専門分野ですね!
小学校で仕事をしていた時、天井近くまで絵を貼る作業をしながら
感動してばかりいました。
子供の絵って、本当に素晴らしい。
その時は、一年生だったので特に 自由さ、おおらかさがあるのです。
「上手く描こう」という色気が出る前なので、余計ですね。
小学校で仕事をしていた時、天井近くまで絵を貼る作業をしながら
感動してばかりいました。
子供の絵って、本当に素晴らしい。
その時は、一年生だったので特に 自由さ、おおらかさがあるのです。
「上手く描こう」という色気が出る前なので、余計ですね。
Posted by piano
at 2008年08月03日 22:06

*pianoさん
有名な話で、若手イラストレーター登竜門の公募展に、赤ちゃんが描いた絵がグランプリを取ってしまった事があります。
作意の無いものって、大人にとっては恐怖ですね。
先日N先生にお会いしたのでpianoさんの事、おはなししました。
例のチラシの写真の話題になったのですが、なんとあれ、50カットも撮影したんですって!
いちばんラストショットが採用になったんだそうです。
美への執着のパワーを感じましたよ〜♪
有名な話で、若手イラストレーター登竜門の公募展に、赤ちゃんが描いた絵がグランプリを取ってしまった事があります。
作意の無いものって、大人にとっては恐怖ですね。
先日N先生にお会いしたのでpianoさんの事、おはなししました。
例のチラシの写真の話題になったのですが、なんとあれ、50カットも撮影したんですって!
いちばんラストショットが採用になったんだそうです。
美への執着のパワーを感じましたよ〜♪
Posted by フォレストビュー/いちかわ at 2008年08月04日 09:56